~意外な落とし穴!!7つの注意点~
アイロンラバープリントは、家庭用アイロンやヒートプレス機を使って衣類に貼り付けるだけで、Tシャツやトートバッグ等を手軽にアレンジできる便利アイテムです。
しかし、「決められた温度と時間で圧着すれば大丈夫」と思っていると、思わぬところで失敗することがあります。
実は、アイロンラバープリントの仕上がりや耐久性には圧着方法だけでなく、衣類の状態・貼り付ける場所・圧着前後の扱い・洗濯方法なども大きく関係しています。
今回は、アイロンラバープリントを貼り付ける際の、意外と見落としやすい注意点をご紹介します。
1.新品の衣類
新品の衣類の表面には、製造・加工・流通の過程で付着した油分や加工剤などが残っている場合があります。
中には、撥水・防汚・吸汗速乾などの機能を持たせるための特殊な加工が施されていることもあります。
こうしたものがアイロンラバープリントの接着を妨げる場合があるため、「新品=貼りやすい」とは限りません。
そのため、水通しとして貼る前に洗濯することで、表面に付着した油分や加工剤を落とし、綺麗に貼り付けることができます。
ただし、衣類によっては洗濯することで縮みや型崩れが起こる可能性があります。使用する衣類の洗濯表示やメーカーの取り扱い方法を確認したうえで、必要に応じて下処理を行うことが大切です。
2.衣類にある凹凸
アイロンラバープリントは、できるだけ平らな場所に圧力を均等にかけることが重要です。しかし、衣類には見落としがちな凹凸があります。
- ポケットの縁
- 縫い目
- ファスナーやボタンの周囲
などが挙げられます。このような場所にプリントすると、アイロンを当てる時間や温度は正しくても、熱の伝わり方が不均等になってしまいます。
プリントの一部が縫い目や段差の部分に貼り付けると「一部はしっかり付いているのに部分的に浮いている」という状態になることがあるため、プリントする素材や貼り方だけでなく、プリントする場所にも注意が必要です。
3.衣類の湿気
アイロンラバープリントを貼る際には、衣類の生地が十分に乾いていることを確認することも重要です。
見た目は乾いているように見えても、実は目に見えない水分が残っていることがあります。
- 厚手のTシャツ
- 裏起毛
- 生地が重なっている部分
- 室内干しした衣類
などは注意が必要です。
なぜ、湿気が問題になってくるのかというと、アイロンを当てた部分の生地が高温になり、残っていた水分が蒸発します。
この時に蒸発した水分が、生地とプリント部分の間に入り込むことで、接着不良の原因になる可能性がある
そのため、圧着作業前にアイロンを当てて、生地に含まれている水分を飛ばしてから、アイロンラバープリントを貼り付けてください。
勿論、圧着作業前にアイロンを当てずに、アイロンラバープリントを貼り付けてもしっかりと貼り付きますが、より圧着強度を高めて剥がれるリスクを抑えるためには、作業前にアイロンを当てることをお奨めします。
4.圧着直後の洗濯・着用
アイロンラバープリントを圧着した直後は、綺麗に貼れているように見えます。確かに綺麗に貼れていますが、まだ糊が馴染んでいない場合があります。
圧着後は、プリント部分が安定するように十分に冷やしてから使用することをお奨めします。
5.乾燥機に入れる
アイロンラバープリントを長く使うためには、洗濯だけでなく乾燥方法にも注意が必要です。特に高温の乾燥機は、衣類そのものだけでなく、プリントにも大きな負担になる場合があります。
- 衣類が縮む
- 生地が変形する
- プリントの劣化を早める
ということが考えられます。
乾燥機を使用する場合は衣類の洗濯表示だけでなく、プリント部分に過度な熱を与えない乾燥方法を選ぶことがポイントです。
6.柔軟剤を使用した洗濯
柔軟剤には界面活性剤などが含まれています。この成分が衣類に付着し、繊維同士の摩擦を減らすことで
- 生地が柔らかくなる
- 肌触りが良くなる
- 静電気を抑えられる
という効果が得られます。
しかし、この界面活性剤が「繊維表面に何かがコーティングされている状態」となるため、プリントの接着や耐久性に影響を与える可能性があります。
「最初は問題なかったのに、洗濯しているうちにプリントが浮いてきた」
という場合には、洗濯方法だけでなく、洗剤や柔軟剤が影響している可能性があります。勿論、すべての柔軟剤が必ずプリントを剥がすというわけではありません。
しかし、アイロンラバープリントをできるだけ長持ちさせたい場合には、製品の洗濯に関する注意事項を確認し、適切な洗濯方法を選ぶことが大切です。
7.最初から十分に接着できていないことも
アイロンラバープリントを綺麗に貼り付けられているように見えても、洗濯したときに剥がれるようなトラブルが発生することがあります。
洗濯が直接的な原因ではなく圧着作業が不十分であったため、洗濯をきっかけにプリント部分が剥がれる可能性があります。例えば
- 圧着温度が低い
- 圧着時間が短い
- アイロンを押し当てる力が弱い
- 縫い目などの凹凸に貼り付けた部分がある
- 衣類の表面に接着を妨げるものがある
などが挙げられます。
プリント部分が剥がれてしまった場合、洗濯方法・圧着作業・衣類の状態等を再確認することが大切です。
「貼る瞬間」だけが重要ではありません
アイロンラバープリントの貼り付けの失敗は、「温度を間違えた」「押し当てる時間が短かった」という、圧着作業時のミスをイメージすることが多いと思います。
しかし、今回ご紹介した見落としやすい注意点が、剥がれの原因となるポイントになります。
アイロンラバープリントをきれいに、そして長く使うためには、「正しく貼る」だけでなく、「貼る前」と「貼った後」の扱いにも気を配ることが大切です。
「せっかくきれいにプリントしたのに、すぐに剥がれてしまった……」
ということにならないよう、圧着前から洗濯・乾燥までを含めて、衣類とプリントに適した方法で取り扱いましょう。
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